第1回 ぶら街歩き 「江戸城天守閣(皇居)と 江戸外堀門の今昔」
9月17日(木)
・和田倉門⇒大手門から江戸城入場
皇居東御苑、二の丸庭園、松の廊下 <大久保>
コレド室町 常磐橋からみた新設工事中の橋
大岡越前が活躍した北町奉行所跡地を探したが見つからなかった。奉行所は江戸市中の行政・司法・警察を担当し、現在の都庁より広い役割を持っていた。あとで調べると丸の内トラストシティの東側歩道に跡地の解説版があるという。
大手門 大手門から入城
国内最大の天守閣があったが、1657年江戸大火で市中の火の粉を浴びて焼失した。将軍家光の腹違いの実弟、保科正之は、市中が困難なときにこれから迎える平和な時代に戦国時代の天守閣は不要として再建させなかった。保科正之は270年間にわたる太平の時代の基礎を作った人物であり、もっと知られて良い。江戸天守閣跡地は、「ないことの重要性」もあることを示す史跡として、また今でも戦乱の耐えない世にあって平和の大切さを示す遺産である。
天守閣の前はドラマに度々登場する江戸城の大奥で、その先が大広間、横に有名な松の廊下があった。270年間日本の政治の中枢であった場所が史跡というより広々とした公園になっており、観光とは程遠く、「兵(つわもの)どもの夢の跡」として鎮まりかえっていた。公園の先に現在の繁栄、丸の内ビル群が林立している。 悠久のときの流れを感じる公園である。
松の大廊下跡 <Photo by k.k> <文責:大橋>